2023.03.07報告
和歌山県紀の川市視察報告~フレイルチェックを取り入れた介護予防事業~
期 日:平成30年6月8日(金)
参 加 者:安八郡内各町地域包括支援センター職員
- 安八郡では、各町地域包括支援センターを中心に介護予防事業を実施しています。
- 「フレイル」は「虚弱」を意味する「frailty」を語源として作られた言葉で、要介護・要支援になる前段階として近年注目されています。「フレイルチェック」は、フレイル(心身の衰え)のサインを早期に見つけ、要介護・要支援状態にならないように予防することを目的としています。
- 今回、「フレイルチェック」を住民参加型の介護予防事業として取り組んでいる和歌山県紀の川市へ視察訪問しました。
- 紀の川市は、人口は約63,100人、高齢化率は31.2%の市です。和歌山県北部に位置し、北部に和泉山脈、南部に紀伊山地を控え、市の中心を東西に紀の川が流れています。温暖な気候と肥沃な土壌を活かして、四季折々の果物が収穫できる全国有数の果物産地です。
- 紀の川市では、同じ地域に住むフレイルサポーターが、介護予防教室のなかでフレイルチェックを担っています。同市では、平成29年10月にサポーター養成を開始、当初はサポーター6名からスタートしましたが、現在ではサポーターが80名養成登録されています。
- 紀の川市フレイルサポーター協議会会長さまから、次のとおり話をお聞きすることができました。
- 「自分が仕事を退職して日中街を歩いていると、杖をついて歩いているお年寄りが目立った。このままでは、介護や虚弱になってしまった高齢者を地域に多く残すことになってしまう。何か自分にできることはないか、とフレイルサポーターを始めました」「この「フレイルチェック」は、半年後にまた実施することになっていますので、参加された方から「次は良い結果が出るよう頑張ります!」といった声が聞けると、人の役に立ったと実感できて嬉しいです」
- 「健康寿命を延ばすには、「栄養(そしゃく含む)、運動、そして社会参画」です。高齢者がともに健康を目指せる環境を整えることが大切なのではないでしょうか」
- いきいきと語られるそのご様子から、この取り組みの素晴らしさがうかがえられました。
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